一期一会07

Mai Ohta / marimekko designer

marimekko designer

季節を先取りしたクリスマスレッドが
空間全体のイメージカラーとして、温かく迎えてくれる
ヘルシンキ マリメッコ旗店にて、笑顔の美しい大田舞さんとお会いしました。

柔らかな感性から新たなデザインが生まれる…

アーカイブを復刻させて今の時代にデザイン展開することが
できることが魅力でもあるマリメッコ。
「宝探し」のようであり、発見が尽きないと語る舞さん。
日本人としての感性やご自身の視点を大切することで、
着物の色合わせの発想からなる無地とパターンの合わせや、
同系色においてもそれぞれの色の美しさを引き立て合うように
組み合わせたり、生地から自然に生まれる影やドレープを活かして
「かわいい!」「面白い!」「着たみたい!」と
思ってもらえるものをデザインしたいと思います….と。

1951年の創業以来、マリメッコが国や世代を超えて
世界中の人に愛されているのは、
歴代デザイナーが抱くオリジナルへの深い愛と尊敬が
品質・デザインにおいて、更なる探求・追求へと導き
今の時代に、新たな驚きと楽しさ、美しさと豊かさ…
そして独自の確かな価値観を届けられているからでしょう。
大田舞さんによるデザイン画


好きなものに囲まれる幸せ。

ファッション、インテリア、バッグ(マリメッコが手掛ける3つの柱)
において、それぞれ独自のプリントを展開しているそうです。
「プリントパターンが一番美しく映えるよう生地を裁断できるように
それぞれにおいて配置を変えてデザインをしています。」という
興味深いお話をお聞きしていくなか…..
ファッションデザイナーである舞さんに
日々の暮らしとファブリックについて尋ねてみました。

自宅にて、お気に入りのファブリックを窓辺に取付けてみると
(北欧では窓辺にカーテンを付けることは多くはないようです。
各家庭の美しい窓まわりのデコレーションを道ゆく人に愛でて頂くため)
ソファ周りが気になりはじめて…クッション、ラグという順に…
好きなものに囲まれる幸せが連鎖していくことに…
盛り付けをイメージして食器(テーブルウェア)やクロスを選んだり
恵みの野菜や果物の色あいに季節を感じながら、
お料理することが益々楽しくなっていきます。とのことでした。

素敵な連なりですよね…
自分らしい暮らしや時を重ねることで、
衣食住は自然と繋がり、日々が彩りあるものになっていくことを
お話頂きました。豊かで温かな時間をありがとうございました。

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