2017年初夏 日本有数の漆工の町、木曽平沢を訪ねました。
学生の頃、お父様から頂いた言葉「貧すれば鈍する」を胸に刻み
漆職人の道を歩くことに…..
だが、知らず知らずのうちに…
彼女の持ち味である柔らかさと繊細さ
そして「制作するうえで、満足するということが本当にないです…と自ら語る。」
尽きない探究心が作家としての道へと誘うことになる。
それは、沈金(漆塗りの素地に文様を彫り金粉などを摺り込む)の伝統技術を生かした
色彩・表情豊かな伏漆彩沈金という新たな技術を確立していくこととなる。
継承されてきた技に、愛子さんの独自性が宿る漆芸が
これから…..漆職人さんの在り方、漆工に新たな風を吹き込むことになり、
そして女性としての美しくたおやかな姿は、次世代の女性に大きな力となり指針となるだろう。