幼少期は父の影響もあり、アウトドア(釣り竿を手作りして魚釣り・薪割り)を楽しむ少年。
その後、バックパッカーとして幾つもの町を歩いて、歩く中で町を知る。
「美山」は、その地に根付いた人たちが生み出してきた異国感ある風情に惹かれるものがあり
美山に拠点を移すことになる。
角材から鑿で「そこにあるもの」を彫りだしていく。
真円を目指しながらも、歪みや変化を愉しむなかで、次第に…真円ではなくなり
そのものの残像であるのか「本来あるべきものにかえる」ことになる。
夏丿庭・Gallery&Café空間も吉田氏が手掛けている。
生活者として、つくり手としての視点をあわせ持ち、買うよりも先に「これ作れないかな」の精神。
そして「もっと…もっとよくならないかなあ」という。
暮らしから、まちづくりまでに想いを馳せて相手のみえるものづくりをしている。
吉田氏が生み出すものに、使い手は愛着を感じずにはいられない。
たとえ欠けたり、壊れたとしても…「ある貌」を使い手が愛し続けることになると思う。