におひは、「丹秀ひ」「丹穂ひ」という。
「丹」は赤色のことで
にほひ=かほりとは美しく鮮やかな色合いを示す視覚的な意味で使われていたという。
色「視覚」とかほり「嗅覚」の重なりから
「丹生」という企画展が生まれることになる。
空間に漂う余情は
「かほり」からくるものなのか。
「色」「光」からくるものか。
どちらが先で
どちらが後なのか。
意識にあるのか
無意識にあるのか
あるいは…
意識と無意識の「あいだ」にあるのか。
記憶を遡り
何か奥底にある感覚を
呼び覚ましてくれる。
そして…
輝くようなつややかな美しさが
記憶に残されることとなる。